転職したいけどできない人を苦しめる「ないもの探し」

伸びない経済、増えない賃金、殺伐とした職場、面白くない仕事…

今や転職市場は、少しでも高い給料、少しでもいい条件の会社を探す人で大賑わい。

転職業界で働く人でさえ同じことを考えているのが現実である。

この転職市場では、本当に条件のいい会社から内定を勝ち取る一部の転職勝者とその他の転職敗者に分けられる。

この両者を分けるものは一体、何なのか。

それでは、その転職の勝者と敗者の違いと、その違いを修正する方法を解説する。

 

「転職したいけど…」次に頭に浮かぶものは?

今の職場に大きな不満を抱えている。ここから脱出するために転職したい。だけど…

一体、何が足りないと直感しているのだろうか。

自信?スキル?実績?コネ?資格?運?

どんなに大きな不満を抱えていても転職を決断しないのは、自分に足りないものがあると知っているからである。

転職活動を始めても、自分に足りないものを理由に落とされると予感しているのだ。

しかし、その予感は正しいとは限らない。ましてや転職したことがない人の予感はあてにならない。

なぜなら、条件のいい会社の内定を勝ち取る人も、自分に足りないものがあることを自覚した上で転職活動に臨んでいるのだ。

つまり、足りないものがあるという自覚は、転職活動においてあまり意味がない。

転職の成功と失敗を分けるのは、「自分にないもの」と「自分にあるもの」のどちらに注目するかにかかっている。

無論、転職を成功させる人は、「自分にあるもの」に注目して転職活動を行っている。

彼らは「自分にあるもの」を発掘し、効果的に見せることができたからこそ、内定を勝ち得ているのである。

 

転職に大切な「あるもの探し」

一般的に、転職活動のステップは2つある。書類選考と面接である。

書類選考に必要な職務経歴書は自分にあるものを書く。面接で答えることも自分にあるものである。

そして、書類の審査官も面接官もあなたの足りないところを見たいわけではない。応募者は何を持っているのかに注目している。

このように、転職では「自分にあるもの」で勝負することになる。

最後に内定を勝ち取る人も終始注目しているのも、自分にあるものである。

(注意)ただし、この時の勝負の相手は面接官ではない。他の転職希望者である。

しかし、転職したいけど…転職を踏みとどまっている人は、審査官や面接官を納得させるほどの立派な「自分にあるもの」なんて見当たらないと思うだろう。

だが、転職活動で武器になる「自分にあるもの」は必ずある。

そして、転職したいという悩みが深い人ほど、潜在的なパワーが眠っている。

それでは、自分にあるものは一体どんなものなのか、以下のステップに沿って自分を振り返ってみよう。

 

転職活動の武器になる「自分にあるもの」の探し方

まず自分の過去を振り返ってみよう。できるなら今から紙とペンを用意して、年表を書くように書き出してみよう。

ここで、自信がない人にとってなかなか書くことは難しいかもしれない。

だが、会社で寝ていたわけではないだろう。箇条書きでもいいから書き出してみよう。

例えば、以下の要領で書き出してみよう。

A年A月からB年B月 ○○チーム □□プロジェクトで△△を担当。

関連部署と○○について調整をして、プロジェクト推進の円滑化に貢献した。

C年C月からD年D月 ○○チーム □□プロジェクトで△△を担当。

二人の部下とともに□□活動を推進。その結果、○○パーセント効率化に成功した。

 

「自分にあるもの」の探し方① 想像する

次に、自分の担当の重要性を再確認しよう。

過去の自分の仕事を振り返り、もしその時自分がいなかったらどのような不具合が発生していたのか、想像してみよう。

  • 自分がいなければ関連部署との連携がうまくいかず、スケジュールが狂ったかもしれない。
  • 自分の知識と経験が無ければ、あのプロジェクトは失敗していたかもしれない。
  • あの仕事の担当が自分でなかったら、チームはもっと混乱していたかもしれない。

会社とはチームワークでできている。誰が欠けても大きな損害が発生する。

そこにあなたがその仕事を責任と誇りを持ってこなしたことで、円滑に進んだはずである。

今、自分がいる会社がつぶれずに済んでいるのは、あなたの努力によってチームや会社の信用が失われなかったからであるとも言えるのである。

 

「自分にあるもの」の探し方② 苦労したことは?

仕事は人間関係の上に成り立っている。仕事を進める上で人とのコミュニケーションは必ず発生する。

だから、現場はイライラが多く発生する。○○が無ければ、○○がいなければもっとスムーズに行くのに、と。

しかし、あなたはこれらの制約の中で見事に仕事をこなしている。この事実に気付こう。

さらに、その制約の中でどのようなことに気を付けて仕事を進めているだろうか。

それは普段からコミュニケーションをとる上で気を付けていることかもしれないし、相談や依頼をするときの段取りの組み方かもしれない。あるいはうまい言い方で相手を説得する力があるのかもしれない。

当たり前のようにこなしている仕事にこそ、実はオリジナリティが発揮されている。

そして、それは制約の多い困難な状況の中で培われた高いスキルなのである。

 

「自分にあるもの」の探し方③ なぜ今の仕事を続けているのか

転職したいけどなかなか踏み出せない。

これを逆に考えると、今の仕事を続けている理由があるはずである。

つまり、どんなに不満があってもどんなに苦しくても、仕事を続けさせている動機が必ずある。

その動機こそ、仕事をする上で最も重要視しているものではないだろうか。

それは仕事のやりがいであったり、一瞬の喜びを感じる瞬間があるからかもしれない。

あるいは勤務地が気に入っているからかもしれない。

このように転職を踏みとどまらせているのは、仕事に対する信念を貫いている姿勢の表れでもあるのだ。

仕事をする上で信念を貫く姿は、仕事に対する情熱を感じさせる。

そして、その信念を他社でも貫こうという姿勢は、やはり言葉や行動に説得力が伴う。

この説得力こそ、転職の武器になるのである。

 

転職勝者は、転職したいけど…と思わない

転職を成功させる人は、「転職したいけど…」などと自分にないものを探したりしない。そこには目が向かない。

彼らは自分にとって転職の重要性を深く理解している。

彼らにとって転職は「したい」ものではなく、「しなければ困るもの」という緊迫感がある。

だから、「転職したいけど…」などと自分にないものを探して転職を踏みとどまる言い訳をしている余裕などない。

まさに今、自分に転職が必要だから、今の自分にあるもので勝負するしかない。

だから、注目するのは自分にあるものであり、これをいかに引き立たせるかを考える。

もし、仮にいきなり「海外に出張に行ってこい」と言われたら、どう感じるだろうか。

普通、ビビる。英語できないし、英語できなければ議論もできないし、第一、出張先までどうやって移動すればいいのやら…

しかし、行く。仕事だから。やらなければならないから。

転職でも同じである。

転職を「やらなければならないもの」という認識ができている人の考えることは非常にシンプル。

自分にあるものは何か。それをどう生かすか。ここにのみ集中する。

ないもの探しは、現状を変える必要のない人が、余計なものを考えている時に生じる。

転職したいけど…と考えている段階では、まだ転職の必要性を理解できていないというわけである。

 

まとめ

本当に欲しいものを手に入れたい時、ないもの探しはしていない。必死に可能性を探し、そこに活路を見出そうとする。

一方、転職に際してないもの探しをしている人は、ある意味、幸せかもしれない。

目の前の壁を乗り越える必要性がないから。

だから、いつまでもダラダラしていても問題は起こらない。たとえどんなに職場に不満を抱えていても。

 

転職したい…

しかし、あなたにとって本当に転職は必要なものなのだろうか。

転職でなければ解決できないものなのだろうか。

そして、転職先でまた、同じ不満を抱えたりしないだろうか。また転職したいなんて言わない、と言い切れるだろうか。

転職先のどんな辛いことも耐えられる覚悟があるだろうか。

転職は職場の悩みを解決する手段として使うべきではない。自己実現の手段として考え直すべきである。

 

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